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2018.11.20

理学療法士・診療放射線技師を養成する新たな学部が創設。順天堂で学ぶメリットとは?

11.住み続けられるまちづくりを

順天堂大学の基幹キャンパスである本郷・お茶の水キャンパスに新たに保健医療学部が誕生。高度な専門知識と技術を持って、多岐にわたるフィールドで活躍できる理学療法士・診療放射線技師を養成していきます。

質の高い理学療法士・診療放射線技師を4年制学部で養成。

日本が超高齢社会であることは周知の事実だが、今後は世界的にも高齢化が進むことが予想される。一方で検査・治療技術やリハビリテーション技術など医療の高度化も進み、質の高い医療専門職者がますます求められる時代になりつつある。

こうした時代の要請を受けて、順天堂大学は20194月より、理学療法士・診療放射線技師の養成をスタートさせる。理学療法士も診療放射線技師も国家試験を受けて資格を取得する必要があるが、その養成機関には3年制の専門学校が多く、4年制の学部は極めて珍しい。とくに人口が集中する東京都内でその傾向が強く、これまでも優秀な人材の不足が懸念されてきた。そんな状況の中、順天堂大学が長年の知見とノウハウを活かし、理学療法士・診療放射線技師を育成しようとしている。

国内最大級の6附属病院と連携。密な実習体験が専門職の自覚を育む。

では、学生にとって順天堂で学ぶメリットとは何だろうか?

まず大きなメリットとして、6つの医学部附属病院を持ち、各病院のリハビリテーション科や放射線科と緊密に連携できる体制がある。

順天堂6附属病院は全体で3400床を超えるベッド数を持ち、大学の附属病院としては国内最大規模を誇る。当然ながら、そこでは高度先進医療が日常的におこなわれ、最先端のチーム医療が展開されている。

保健医療学部ではこれらの附属病院と連携して実習をおこなうため、学生時代から医療の現場を数多く体験することができる。実際の現場で患者と直に接することは、学生の中にプロフェッショナル意識を生み、「患者さんのためにできることは何か?」という強い思いにつながるだろう。要は医療専門職者にとって、もっとも大切な「志」を育みやすい環境が用意されているわけだ。

さらに病院のリハビリテーション科や放射線科だけでなく、医学部のリハビリテーション教育や診療放射線教育とも協力した「チーム教育」を実践。より専門性の高い人材育成へとつなげていく考えだ。

実習先の附属病院が目の前に。都心の立地を最大限に活かす。

保健医療学部があるのは本郷・お茶の水キャンパス。ご存じのとおり、JRや地下鉄からのアクセスがよい場所に位置する。医学部附属病院や医療系学部の立地としても、他大学に比べてかなり恵まれた場所にあるのではないだろうか。

同じキャンパス内には医学部と国際教養学部があり、いずれも徒歩5分圏内。医学部附属順天堂医院も同じエリアにあり、保健医療学部のメイン校舎(御茶ノ水センタービル)と第2校舎(現在建設中)は順天堂医院に寄り添うように配置されている。つまり、学生にとってはごく間近に医療の現場が待っていることになる。

もちろん、附属病院以外での実習を希望する学生もいるだろう。そのため、同学部では都内及び近郊を中心に理学療法学科が85、診療放射線学科が40の実習施設を確保している。

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本郷・お茶の水キャンパス

新しい校舎に最新設備を配置。医学部と教員や設備を共有。

順天堂大学では、学生が学ぶための施設・設備にも万全の配慮がなされている。多くの講義・演習がおこなわれるメイン校舎には、大小の講義室やゼミ室のほかに、国家試験対策のための学習スペースを用意。ほかに理学療法学科では、運動学実習室、評価測定実習室、ADL室、運動療法実習室、物理療法実習室、水治療実習室がある。一方、診療放射線学科では、第2校舎にMRI室、超音波画像実習室、一般撮影室、CT室、XTV室、画像情報学実習室を設置する。

また、解剖学実習室や生理系実習室、化学生物系実習室を医学部と共用。医学系の授業科目は医学部の教員や医師免許を持つ学科専任教員が担当するなど、医療技術の進歩に合わせた専門性の高い学びが待っている。

入学直後から将来を見据えた少人数ゼミナールを実施。

さらにカリキュラムにも配慮と工夫が感じられる。

例えば理学療法学科では、1年次の前期から少人数グループでの「フレッシャーズゼミナール」を設定。専任教員が学生一人ひとりにきめ細やかな指導をおこなう予定だ。

診療放射線学科でも、1年次前期に「キャリアデザインゼミナール」を配置。早い段階から自分自身のキャリアを見つめ、将来像を描けるように配慮している。

これら少人数ゼミナールは、いずれもグループワークを通じて協調性や自主性を磨くことを目的としており、こうした学びを通じて将来の「チーム医療」にも対応できる人材への成長を目指す。

もちろん、国家試験対策まで、経験豊富な教員がサポートすることは言うまでもない。また、診療放射線学科では、診療放射線技師国家試験受験資格に加えて、もう一つの国家資格である放射線取扱主任者試験(Ⅰ・Ⅱ種)の受験資格を在学中に取得できるよう、カリキュラムを整備済みだ。

異文化・異言語の患者に接するグローバル医療人材のニーズが急増中。

近年、日本で暮らす在留外国人の数は右肩上がりで増え続けている。また、先進国だけでなく新興国でもがんや生活習慣病の患者が増加していることに対応して、政府は国内の医療機関に外国人患者を受け入れる医療インバウンドを推進。政府が定めたガイドラインに基づいて認証される「ジャパン・インターナショナル・ホスピタルズ」には順天堂医院も加わっており、海外からの患者を受け入れる体制がすでに整備済みだ。

つまり、今後の医療専門職者は、海外からの患者や異文化・異言語の患者に接する機会が確実に多くなる。とりわけ理学療法士や診療放射線技師は直接患者と会話し、体に触れる機会が多いため、グローバルな能力や視点を持つ人材が求められるようになるだろう。

その点、順天堂大学は2015年に国際教養学部を開設。世界25か国・地域に61校の協定校を持ち(20185月現在)、留学・共同研究などの学術連携を推進している。さらに順天堂のグローバルプログラムを利用することで、学生時代から語学力や異文化理解力を養い、多角的な視点を醸成することも可能だ。

もちろん、インバウンドだけでなく、海外へ赴いて日本の医療技術を提供するアウトバウンドに力を入れることも重要だろう。そのため、順天堂も社会貢献意識の高い学生の入学を心待ちにしている。

理学療法学・診療放射線学からスポーツに関わる人材を。

順天堂の医療を語るとき、絶対に外せないのがスポーツ医学との関わりだろう。順天堂大学は他学に先駆けて1951年にスポーツ健康科学部を創設。以来、スポーツと医学を核として多くの分野を統合し、「スポートロジー」と呼ばれる新しい学問分野を確立させた実績を持つ。

理学療法学と診療放射線学もまた、アスリートのけがや病気の予防に深く関わっており、早期発見・診断から早期復帰までの一翼を担う医療人材の育成が急がれる。そこで求められるのは、スポーツが好きな人、スポーツに貢献したい人だ。その人自身はスポーツを続けていなくても、医療の側面から生涯に渡ってスポーツに関わることは充分に可能で、そのための専門知識や技術を習得する場や、人的ネットワークを構築していく場が順天堂にはある。この事実を、スポーツを愛する方々にぜひ知っていただきたいところだ。

理学療法学科MOVIE
診療放射線学科MOVIE

順天堂大学保健医療学部 理学療法学科/診療放射線学科
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