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2023.07.26

順天堂リレーエッセイ【Jバトン】第1回 「新年度を迎えて」  

この度、学部を横断した教員によるリレーエッセイが始まります。このリレーエッセイを通じて様々な分野の教員の今、そして未来の取組を垣間見て頂けるものと思います。さて、今回はその第1回目として、新年度を迎えた順天堂の現状を簡単に記してみようと思います。

順天堂大学は令和5年度より健康データサイエンス学部と大学院保健医療学研究科が加わり8学部・4研究科となりました。4月4日に開催された入学式では、8学部合計1,868名(定員1,850名)の新入生を迎え入れました。新たにスタートを切った新学期、コロナ禍で制限された学生生活は徐々にコロナ以前の状態に戻りつつあり、各キャンパスにも活気が戻ってきました。健康データサイエンス学部のある浦安・日の出キャンパスでは、来年度には薬学部(仮称)を開設予定で、昨年度開設の医療科学部とともに3学部が揃うことになります。大学院4研究科には、合計423名(本学卒業生175名、他学卒業生187名、留学生61名)の大学院生が入学しました。令和6年には国際教養学研究科(仮称)の設置が予定されており、健康データサイエンス学部でも早くも大学院開設の検討が始まりました。大学が果たすべき使命の一つに研究がありますが、そのために大学院を質・量ともに充実させていくことが必要です。そして、そこに様々な大学出身の大学院生が集い、また海外から多くの留学生を受け入れるといったことを、今以上に推進していかなくてはなりません。

入学式の様子

本郷・お茶の水キャンパスでは、官民連携事業旧元町小学校跡地の再利用プロジェクト「元町ウェルネスパーク」の2025年のオープンに向けて、着々と準備が進行中です。ここには東京都難病相談・支援センター、AIインキュベーションファーム、スポートロジーセンターなど、医学・スポーツと社会の連携を図る様々な取り組みが展開される予定です。また、埼玉県さいたま市の浦和美園地区には、最先端の機能を備えた800床の病院が第7番目の附属病院として2027年に開設されます。ここには研究施設を備えた大学院、さらに看護系の学部も設置予定です。

元町ウェルネスパーク 外観(予定)
内観(予定)

この3月に第1期生が卒業した保健医療学部では、理学療法士国家試験100%、診療放射線技師国家試験98.2%の合格率を達成することができました。また、医師国家試験は100%、医療看護学部、保健看護学部もともに看護師国家試験100%の合格率となり、本学の教育の質の高さを世に示す結果となりました。

研究力の指標ともいえる文部科学省科学研究費の獲得額は、私立大学の中で慶應義塾大学、早稲田大学に続き第3位となりました。また、企業との共同研究講座、寄付講座の数は61に上り、その獲得資金は国公立大学を含め全国第4位で本学における研究の活動性の高さを物語っています。

今後も順天堂のさらなる発展を期して、教育・研究そして診療を通じて社会に貢献するという私たちの役割をしっかり果たしていきたいと思います。

※本記事は学内報「順天堂だより」328号(2023年6月号)の「Jバトン(第1回)」の記事をもとに再構成したものです。記事の内容は掲載時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。

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学長  新井 一

 

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