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2024.06.24

順天堂リレーエッセイ【Jバトン】第6回 「Connecting The Dots」

リレーエッセイ「Jバトン」は第6回を迎えます。前回は、小池 道明 保健看護学部長に、「教養ゼミナール」にて開催されている読書会について記していただきました。 今回は、加藤 洋一 大学院国際教養学研究科長(前国際教養学部長)にバトンが渡り、卒業生に贈る言葉を綴っていただきました。

毎年桜が楽しみな3月から4月は、卒業式シーズンから入学式シーズンへと季節が目まぐるしく変わっていく時期でもあります。学部長としての5年間に800人以上の卒業生を送り出して来ましたが、学部長として卒業生に贈る言葉をと頼まれたとき、アップルコンピューターの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の言葉を引用してきました。ジョブズ氏が、スタンフォード大学の2005年の卒業式で行ったスピーチ ”Connecting The Dots”という話です。

加藤先生と卒業生の皆さん

” You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in

something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life. ”

『 皆さんが社会に出たら、自分の可能性に自ら限界をひかないこと、優先順位をつけてまず行動に移してみる、集中力を養いそして諦めないことがとても大切です。諦めないことの大切さ ―もう昨年になってしまいましたが、ワールドカップスペイン戦、三笘選手のゴールラインギリギリ折り返しからの決勝アシストを見ても明らかですよね― は言葉では分かっていても、多くの人は「自分にはムリだ」とやる前から諦めたり、「そのうちいつかやろう」と先延ばししたりしがちです。また、やってはみたものの思うように進まないと「これは自分に向いていない」「仕事を辞めたい」とすぐに考えてしまいます。

しかし、自らの可能性を信じないまま、いつかできる時が来たらやろうと思っているだけでは「いつか」はずっとやっては来ません。何かをやったときに失敗したり、壁にぶつかることは当たり前のことだと思ってください。ジョブズ氏が云うように、先を見通して点をつなぐことはできません。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じて、今やるべきことに全力で取り組むことです。自分の何かを信じ続けることです。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも構わないとジョブズ氏は云っています。それが皆さんの人生に大きな違いをもたらすであろうと。 』

順天堂人として、どんな状況にあっても自分自身を信じてチャンスを掴みとるべく「挑戦」すること、『不断前進』の気持ちで逆境に負けず、自分の夢や目標に向かって邁進して欲しいと思います。

加藤先生とゼミナールの皆さん
※本記事は学内報「順天堂だより」333号(2024年3月号)の「Jバトン(第6回)」の記事をもとに再構成したものです。記事の内容は掲載時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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